日銀が3か月ごとに公表する「資金循環統計」によりますと、個人が保有する預金や株式、保険などの金融資産はことし6月末の時点で前の年の同じ時期と比べて1%増加して2238兆円で、過去最高となりました。
このうち「株式など」は前の年の同じ時期より4.9%増えて294兆円「投資信託」は9%増えて140兆円となっています。
これは個人投資家を対象にした優遇税制の「NISA」の拡充で新たに取り引きを始める人が増加傾向にある中、株価の上昇に伴って株式や投資信託の残高が増えたことが主な要因です。
一方「現金・預金」は前の年の同じ時期と比べて0.1%減って、1126兆円となりました。
前の年の同じ時期と比べて残高が減少に転じたのは、2006年12月以来です。
これはキャッシュレス化の動きが続いていることに加えて、足もとでは手持ちの資金を株式や投資信託などの投資に振り向ける動きが出ているためだとしています。
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