東北電力は18日、再稼働をめざす東通原子力発電所1号機(青森県東通村)の安全対策工事について、9月末をめどに工事完了の時期を公表するとしていたのを2027年3月ごろに延期すると発表した。津波対策のため新たに敷地のかさ上げ工事を計画するなど、工程を見通すのにさらに1年半ほど必要になったとしている。

東通1号機は11年2月に定期検査のため停止し、同年3月の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のあと停止状態が続いている。14年に原子力規制委員会に適合性審査を申請し、審査が続いている。
安全対策工事については追加工事の検討などを理由に完了時期の延期を繰り返した経緯がある。直近では24年度中の工事完了をめざしていたが、24年4月に6度目の延期を発表し、その際には完了時期を示さずに25年9月末をめどに時期を公表するとしていた。
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