KDDIは19日、ベトナム通信キャリア2位のVNPT（ベトナム通信・郵政グループ）と提携したと発表した。低価格ブランド「povo（ポヴォ）2.0」の運営システムの同国での展開を目指すなど、携帯電話通信事業や関連分野で協業を探る。
11日にVNPTと戦略的パートナーシップを締結した。ベトナムでは経済成長や人口増に伴って携帯電話サービスに対する需要が多様化している。KDDIはデータ容量を必要なときに必要な分だけ購入できる仕組みが特徴のpovo2.0の知見を提供し、ベトナムの利用者に合わせたサービス展開を支援する。
小売りなど他の企業と連携したサービスの提供も想定する。KDDIが三菱商事と共同経営するコンビニエンスストアのローソンでは、ローソンの商品券とデータ容量のセット販売などを手掛けている。VNPTに対しても日本企業や現地企業と連携し、新商品の開発を狙う。
povo2.0を運営するKDDI Digital Life（KDDIデジタルライフ、東京・千代田）の濱田達弥社長は、2026年度に海外の通信キャリアに対して運営システムを提供する計画を示している。本業である個人向け通信サービスで海外事業を拡大する。
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