シンクモフ(名古屋市)はCO2を吸着する素材を使ったベンチを万博で展示している

名古屋大学発スタートアップのSyncMOF(シンクモフ、名古屋市)は、15日に名古屋地裁から再生手続き開始決定及び管理命令を受けた。債権者である同社の畠岡潤一代表が民事再生法の適用を申請した。負債は約2億8500万円の見込み。役員間の意見の相違により業務上の意思決定が困難になり、資金繰りも悪化した。

今後は管財人の弁護士の下、スポンサーを募りつつ事業を継続する。同社は様々な気体を吸着できる素材「金属有機構造体(MOF)」を手掛ける。大阪・関西万博では、二酸化炭素(CO2)を吸着できるMOFを使い、CO2を回収できる美術作品やベンチなどを展示していた。

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