協定を結んだ山形市の佐藤市長㊨と西谷の西谷真一社長(22日、市役所)

山形市と防災・日用品販売の西谷(にしや、山形市)は22日、災害発生時やその恐れがある際の協力体制に関する協定を結んだ。西谷は市が求める非常食や防災グッズを供給したり、中心市街地にある店舗施設を一時的な避難スペースとして提供したりする。

西谷は常に25種類程度の非常食や防災グッズの在庫を持つ。災害が発生した場合、まずはその中から必要な商品を届ける。アレルギー物質を使っていない非常食の詰め合わせ、ゼリーやようかんといった「被災時の心の栄養補給」に役立つスイーツの詰め合わせなど独自企画の商品も提供対象となる。

佐藤孝弘市長は「避難所の環境改善は市としても課題。なるべく快適な避難生活を送ってもらうために協定を役立てたい」と話した。防災士でもある西谷の西谷友里取締役は「子育て世代や女性の意見を交流サイト(SNS)で集めて品ぞろえに生かしてきた。そんな生の声を拾い、市の意思決定に役立ててもらうこともできる」としている。

災害発生時の一時的な避難スペースとして、中心市街地にある西谷の店舗施設を開放する(22日、山形市)

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