FRBが利下げを進めることへの期待感などを背景に株価の上昇が続く中、ニューヨーク株式市場では、23日も機械や金融などの銘柄で買い注文が優勢となり、ダウ平均株価は前日の終値から一時、300ドル余り値上がりして取引時間中の最高値を更新しました。
ただ、その後、FRBのパウエル議長が講演で今後の金融政策について慎重に判断する姿勢を強調し、早期の利下げへの期待感がやや後退したことに加え「株価はかなり高く評価されている」と述べたことが売り注文につながり、終値は前日と比べて88ドル76セント安い、4万6292ドル78セントでした。
また、AI関連の企業が今のペースで設備投資を続けるのは難しいとする民間のレポートの内容が意識され、ハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数も下落しました。
一方、ニューヨーク商品取引所では、FRBが利下げを進めれば金への投資の魅力が増すという見方から朝方に買い注文が出て、国際的な取り引きの指標となる金の先物価格は一時、1オンス=3800ドルを超え、最高値を更新しました。
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