旭化成の子会社、旭化成エレクトロニクスはアンテナ一体型ミリ波レーダーのモジュール（複合部品）と評価キットを組み合わせ、人の状態を検知する機能の提供を始めたと発表した。カメラを使わずプライバシーに配慮しながら、呼吸や位置、姿勢などが検知できるようにする。見守り機能などを入れたい機器メーカーの需要に応える。
アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール「AiM（アンテナ・イン・モジュール）」は、ミリ波レーダーICとアンテナを23ミリ四方の基板に一体化した小型複合部品。人の位置や動き、転倒などを高精度に検知できる。専門的な設計が必要だったアンテナを統合することで、開発にかかる手間を減らし迅速に導入できるようにした。
評価キットは短期間で評価・検証できる「AIMEZ-V」と、大容量データ処理や機械学習を活用した高度なアルゴリズム開発にも対応する「LUMI」の計2種類を用意した。
機器メーカーが製品開発に取り入れることで、家電での人の動きに応じた自動制御による省エネルギー性向上、住宅設備機器での防犯や見守りを含む異常検知、健康関連製品で高齢者の呼吸や姿勢、転倒などを非接触で検知することによる介護の負担軽減や異常対応などに役立てられる。
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