エーザイの主力の抗がん剤「レンビマ」(写真は日本のパッケージ)

エーザイは24日、主力製品の抗がん剤「レンビマ」を巡る米国の特許侵害訴訟において、インドの後発医薬品企業ドクター・レディーズ・ラボラトリーズとの和解が成立したと発表した。エーザイによると、ドクター社は一定の状況下を除き、2030年6月30日までレンビマの後発薬を販売しないことで合意したという。

米ニュージャージー州連邦地方裁判所で提訴していた。9月22日に和解契約を結んでおり、今後は同地裁の同意を得る。

レンビマを巡っては、エーザイがインドの後発薬企業複数社に対し、米国で特許侵害訴訟を提起している。24年にはサン・ファーマと和解した。

25年5月にはニュージャージー州連邦地裁でシルパ・メディケアに勝訴したが、シルパ社は上訴している。このほか、トレント・ファーマシューティカルズに対しても、同地裁で訴訟を継続している。

25年3月期のレンビマの売上収益は2296億円だった。今回の和解に伴う26年3月期の連結業績予想への影響はないという。

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