矢場味仙が提供する「台湾ラーメン」は名古屋めしとして人気を集める

台湾ラーメンで人気の台湾料理店「矢場味仙」を展開する味仙(名古屋市)が東京に進出する。10月3日に渋谷の道玄坂で新店を開く。同社としては初となる愛知県外への出店で、名古屋にとどまらない「旨辛文化」の発信を目指す。

新店では台湾ラーメン(930円)のほか、青菜炒め(900円)など矢場味仙の人気メニューを中心に振る舞う。渋谷駅から徒歩10分ほどの立地に位置しており、若者や周辺オフィスで働くサラリーマンの取り込みを目指す。

矢場味仙は名古屋めしを代表する人気店。「台湾ラーメン」は、唐辛子やニンニク、特製しょうゆを使ったコクのあるスープで表現した「旨辛い」味が人気を集める看板商品だ。矢場味仙の前には開店前から行列ができるなど、名古屋市民のほか国内外からの観光客から強い支持を受けている。

矢場味仙の愛知県外進出は今回が初めて。これまでは名古屋・矢場町駅近くや中部国際空港店(愛知県常滑市)の2店舗のみを運営してきた。

台湾ラーメンのほか、青菜炒めなどの人気メニューを提供する

目指すのは名古屋めしにとどまらないブランドの確立だ。「100年に1度」といわれる大規模再開発が進行しており、訪日外国人(インバウンド)客や若者などを中心に人流の活性化が見込まれる渋谷で「旨辛文化」を醸成・発信する。将来は東京限定のメニューの展開や、関東圏での出店強化も見据える。

味仙グループは5兄弟がそれぞれ展開する系統に分かれており、矢場味仙は東京・神田や新橋の味仙とは経営が異なる。矢場味仙は辛さやニンニクを生かした濃いめの味付けが特徴だといい、熱狂的なファンも多い。

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