沖縄県を代表するビールメーカー、オリオンビールが25日、東証プライム市場に上場した。同日の終値は1950円と売り出し価格の850円に比べ2.3倍に上昇。終値を基に算出した、ストックオプション(自社株購入権)などを含む時価総額は870億円規模となった。上場に伴う知名度や信用力の向上を背景に、国内外の販売拡大や優秀な人材確保を進めたい考えだ。

同社株は午前中、買い注文が殺到して取引が成立しない状態が続いたが、午後に入って1863円で初値が付いた。村野一社長は東京証券取引所内で記者会見し、「想定以上の評価を頂けた。期待に応えるべく精進しなければならない」と強調。今後の事業拡大を通じ、沖縄県内の取引先の成長にも貢献していく考えを示した。

東京証券取引所に株式を上場し、記者会見するオリオンビールの村野一社長=25日午後、東京都中央区

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