
松江市を中心にバス事業を運営する松江市交通局(市営バス)と一畑バス(松江市)は共同運行計画の素案をまとめた。市営バスの川津線、一畑バスの八雲線の2路線について両者の共同運行とする。両路線などで等間隔ダイヤを導入し利便性を高める。運賃は市街地ゾーンを250円均一に引き上げ、ゾーン外は距離に応じて加算する仕組みとする。
24日に開いた公共交通に関する市民会議で素案を示した。10月にパブリックコメントを募り、関係機関との協議などを経て国に申請する。2026年4月の運行開始を計画する。
初乗り運賃は160円から250円へ56%上がる。全区間でみると平均17.1%の引き上げとなり、市は「極端な引き上げにならないよう調整した」と説明する。松江市交通局の小村隆局長は「市民に丁寧に説明していかねばならない」と述べた。
バス事業の経営環境は乗客減や運転手不足で厳しさを増す。共同経営計画は利便性を維持しつつ運行を効率化し、持続的なサービスをめざすものだ。計画を策定し、国の認可を受ければ独占禁止法の適用除外となる。両者は24年12月に連携協定を結び、具体的な協議を進めてきた。
- 【関連記事】松江市営・一畑バス、共同経営計画へ 人口減で効率化

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。