
【ニューヨーク=佐藤璃子】コンサルティング大手のアクセンチュアは25日、8億6500万ドル(約1300億円)規模のリストラ計画を発表した。人工知能(AI)導入に伴う社員の再教育や事業見直しに着手し、人員削減に伴う退職関連費用も計上した。従業員は1年で1万人以上減った。
25日に2025年6〜8月期決算を発表し、同四半期中に「事業最適化プログラム」と呼ぶ事業再編計画を開始したことを明らかにした。約6カ月間で実施する。6〜8月期には退職金を含む6億1500万ドル、9〜11月期にも2億5000万ドルを費用として計上する。
ジュリー・スウィート最高経営責任者(CEO)は決算会見で「必要なスキルの再教育が現実的ではないと判断される人員の退職を短期間で進めている。投資余力を生み出すため、AIなどを活用して業務を効率化できる分野を見極める」と述べた。
決算資料によると、従業員数は8月末時点で約77万9000人と、前四半期に公表した約79万1000人からすでに1万人以上減った。25日発表した6〜8月期決算は、売上高が前年同期比7%増の175億9626万ドル、純利益が同16%減の14億4980万ドルだった。
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