
第4回全国梨選手権で、千葉県船橋市のナシ農家・船芳園の「秋のほほえみ」が1位の最高金賞を受賞した。名産地・船橋の逸品が初めて栄冠に輝いた。
全国梨選手権は、日本野菜ソムリエ協会が主催するコンテストで、9月3日に大阪市で開催された。野菜ソムリエの有資格者40人が、全国から集まった47品を産地や品種などを伏せて、食味のみで審査。秋のほほえみは「果肉はしっかりとした味わいと甘み、果汁はさっぱりとした甘み、口の中がぜいたくで満足でした」などと高評価を得た。
秋のほほえみは、鎌ケ谷市出身の東洋ナシの育種研究家が、あきづきと中国産ナシを交配して開発した千葉県産の品種だ。2015年に品種登録された。
船芳園の園主である加納芳光さん(44)は25日、秋のほほえみを携えて船橋市役所を訪問した。試食した松戸徹市長は「幸水や豊水とも違い、すごくみずみずしくて甘さもしっかりしている」と述べた。
「最高金賞と聞いて驚いた」という加納さん。船芳園では現在、12品種を栽培しており、「新しくておいしい品種を取り入れて、お客さんに届けたい」と話している。
【石塚孝志】
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