
京都市北部を走る叡山電鉄(京都市)は27日、開業100周年を迎えた。同日開いた記念式典で、既存車両をリニューアルした展望列車「舞」を披露した。豊田秀明社長は「次の100年は人口減少や気候変動でさらなる困難を迎える。生活路線と観光利用を両立させて、地域に愛され続けたい」とあいさつした。
舞は30年以上運行した700系車両の窓を増やして改装した。外観は沿線に咲く四季折々の花をイメージした。内装は木の床に張り替え、スマホの充電ができるコンセントも備え付けた。2025年中に2両編成で営業運行を始める。
開業記念日から28日まで2日間、小学生以下の子どもは全線を運賃無料で乗車できるキャンペーンも実施する。出町柳駅で記念入場券を限定販売するほか、オンラインでは腕時計や車掌かばんなどのグッズも受注販売している。
叡山本線は1925年に出町柳駅ー八瀬駅(現八瀬比叡山口駅)が開通した。78年の京都市電廃止後には他の路線網から孤立し、赤字が続いた時期もあったが、足元では外国人観光客の利用が伸びている。

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