パルコが2025年冬に発売を予定するサバイバルアドベンチャーゲーム「南極計画」©PARCO ©RexLabo

J・フロントリテイリング傘下のパルコは19日、ゲームのパブリッシング(流通・開発支援)事業に本格参入すると発表した。同日新レーベル「PARCO GAMES(パルコゲームズ)」を立ち上げた。個人や小規模企業が開発するインディーゲーム領域に特化し2025年冬に3タイトルを発売予定だ。今後はゲームIP(知的財産)開発も目指す。  

発売するのは日本のゲームスタジオRexLabo(東京・新宿)が開発した南極が舞台のサバイバルアドベンチャーゲーム「南極計画」や、ドイツのゲームスタジオ「btf Games」が開発した3D(3次元)探索アドベンチャーゲーム「the Berlin Apartment」など3タイトル。パソコンゲームの配信プラットフォーム「Steam(スチーム)」などで販売する。

新事業ではゲームの開発支援から流通やマーケティング、2次展開まで一気通貫で実施する。店舗を活用した販促活動やイベント、他事業との連携などパルコのブランド力を生かして国内外での認知拡大をねらう。9月開催の「東京ゲームショウ2025」にも出展する。 

ゲーム事業開発部の西沢優一部長は「今後はゲームIP開発の着手を視野に、ゲーム事業の成長基盤をより一層強固にすることを目指す」とコメントした。

パルコは23年にゲーム事業の専門チームを発足、24年9月に専門部署を設立してイベントやグッズ販売、オリジナルのボードゲームなどオフライン型ゲームIP開発などに取り組んできた。今後はパルコゲームズをブランドの総称として各事業を展開する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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