ソニーグループの金融子会社ソニーフィナンシャルグループ(FG)は29日、東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。ソニーグループが保有するソニーFG株の持ち分は、20%未満になり、ソニーFGは連結対象から外れる。上場に伴う初値は205円だった。

 ソニーFGの源流は、1979年に米保険大手と合弁で設立した生命保険会社。ソニー創業者のひとり盛田昭夫氏の肝いりで始まり、その後、損害保険や銀行事業にも進出した。金融部門は構想から半世紀でソニーグループの主要6部門のひとつに成長。前身のソニーフィナンシャルホールディングス(FHD、現ソニーFG)が2007年に当時の東証1部に上場したが、20年に上場を廃止し、ソニーグループの完全子会社になった。

 しかし、ソニーグループは現在、ゲームや音楽などのエンターテインメント分野に注力している。エンタメや半導体など強みを持つ事業に投資を集中させるため、金融部門は切り離すことにした。

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