ソニーグループ(G)子会社で、金融事業を手掛けるソニーフィナンシャルグループ(FG)が29日、東証プライム市場に上場した。初値は205円を付け、基準値となる流通参考値段の150円を上回った。ソニーGがゲーム事業などに経営資源の集中を進める中、上場によって独自に資金調達できる体制を整え、事業拡大を目指す。

新株は発行せず、ソニーGが保有する株式の8割超を自社の株主に1株当たり1株の割合で交付する。ソニーGは2割未満の出資を維持し、ソニーFGを持ち分法適用会社とする。大企業が事業を分離する際、資本関係を保ちながら税優遇も受けられる制度の初の適用事例となる。

ソニーFGはソニー生命保険が源流で、2004年設立。主力の生保のほか損害保険、銀行などの事業を抱える。

東証プライム市場に上場し、セレモニーで鐘を打つソニーフィナンシャルグループの遠藤俊英社長=29日午前、東京都中央区

東証プライム市場に上場し、セレモニーで記念撮影するソニーフィナンシャルグループの遠藤俊英社長(中央)ら=29日午前、東京都中央区

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。