
三菱ケミカルグループは29日、連結子会社で化学事業を手がける三菱ケミカルで希望退職を募ると発表した。国内の満50歳以上で勤続3年以上の事務系社員を対象とし、募集人数は定めない。募集に伴う費用約300億円を2026年3月期に非経常損失として計上する予定。公表済みの業績予想には織り込み済みで、予想の変更はしない。
三菱ケミカルとして希望退職を募集するのは2020年以来となる。工場など製造現場は原則として除外する。三菱ケミカルの全従業員約1万7000人のうち、対象に当てはまるのは約4600人だという。
募集期間は25年11月17日〜28日で、26年2月末に退職となる。応募者には退職一時金に加えて特別加算金も支給する。三菱ケミGは化学事業で事業の集中と選択など構造改革を進めており、固定費の削減や人材構成の適正化を進める。
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