
有明工業高等専門学校(福岡県大牟田市)は29日、12月に東京都内で開かれる国際的な半導体展示会「セミコン・ジャパン」で、全国の高専生が半導体の回路設計技術を競う大会を開くと明らかにした。同校が4月に設置した半導体設計教育の拠点「サーキットデザイン教育センター(CDEC)」が主導し、国立高専に半導体の設計教育を広める。
大会は高専生がリアルとオンラインで参加する予定で、具体的な規模や内容は今後詰める。回路設計の基礎を学べるゲームを使った簡易的な部門、業務で使う半導体の設計ソフト「EDAツール」を用いた本格的な部門などを構想している。これから全国の高専で参加者を募る。
有明高専では塗り絵やゲームを用いた初心者向けの回路設計講座や、ジーダットのEDAツールを使った実践的な設計教育に力を入れてきた。CDECの石川洋平センター長(有明高専教授)は「(大会は)福岡や佐賀で取り組んできた設計教育の全国版になる」と話す。
29日にはCDECの開所式や記念シンポジウムを大牟田市内で開いた。同組織では全国の10高専が共同で半導体の回路設計を実践するといった活動に着手している。
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