千葉県を地盤とする大手地方銀行の千葉銀行と千葉興業銀行は29日、2027年4月をめどに経営統合することで基本合意したと発表した。持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る方向で協議を進める。連結総資産(25年3月期)は単純合算で25兆円に迫り、ふくおかフィナンシャルグループに次ぐ国内2位の地銀グループが誕生する。
千葉市内で同日記者会見した千葉銀の米本努頭取は、経営統合により「さらなる地域活性化を図る」と強調。千葉興銀の梅田仁司頭取も「統合は未来に向けた大きな一歩。成長を一層加速させる」との考えを示した。
金利上昇に伴い銀行は本業の貸し出しで稼ぎやすい環境が整いつつある。一方、その原資となる預金獲得競争は激しさを増しており、営業地域が重なる銀行同士の統合で経営基盤を強化する。
千葉銀行(写真左)と千葉興銀の看板
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