東海道新幹線は26年秋に自動ブレーキを導入する

JR東海は29日、2026年秋から東海道新幹線でブレーキを自動制御する技術「TASC」を導入すると発表した。現在は運転士が手動でブレーキをかけているが、位置情報を車両に送信する装置を線路上に新設し、高い位置精度で停止できるようにした。運行ダイヤの安定性向上や、ホーム上の設備のコスト減につながるとみる。全ての駅、全ての営業列車で運用する。

現在は停止位置にばらつきが出る手動ブレーキに対応するため、ホームドアは長さに余裕を持った設計にしているが、自動制御で位置精度が向上するためドアが小型化できる。今後ドアを新たに設置したり、老朽化で取り換えたりする際の費用を削減したい考えだ。

JR東海は最新技術で業務を効率化する取り組みを進めており、28年ごろには東海道新幹線に自動運転システムを導入する計画だ。自動運転システムはすでに15万キロメートル以上の試験走行を重ねており、同社は「基本機能に問題がないことを確認しており、導入に向けてブラッシュアップしていく」と説明している。

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