
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は30日、2029年度までに1000億円超としていた自社株買いを2500億円規模に引き上げると発表した。5年で2500億円規模としていた事業全体への成長投資は、長期で累計4000億円規模に増やすことを検討するともした。株主からの要望を受け、9月末以降に成長戦略や資本政策の方向性について公表すると表明していた。
アクティビスト(物言う株主)で投資家の村上世彰氏らが関わる投資会社レノ(東京・渋谷)は、フジ・メディアHDに送った書簡の中で、企業価値向上に向けた具体策を9月末までに公表するよう要請していた。PBR(株価純資産倍率)1倍の早期実現、不動産事業を手掛けるサンケイビル(東京・千代田)のスピンオフ(分離)に向けた検討状況についても公表を求めていた。
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