日本製鉄は30日、従来出資を計画していたカナダの鉄鉱石鉱山の権益を30%取得したと発表した。高品位な鉄鉱石がとれる鉱山に双日と一緒に出資する計画で、事業化調査を進めていた。日鉄は権益の対価1億5000万カナダドル(約160億円)を2分割で支払う。まずは4200万カナダドル(約45億円)を払った。
対象の鉱山は、カナダの鉄鉱石開発企業チャンピオン・アイアンが持つカミスティアチュセット鉄鉱山(ニューファンドランド・ラブラドール州)。鉱山の開発と操業を担う合弁会社を設立し、チャンピオン社が51%、日鉄が30%、双日が19%の持ち分としている。日鉄の権益対価のうちまだ支払っていない1億800万カナダドルは、今後の事業化調査を踏まえて支払いを決める。
2024年に発表した計画では25年6月までをめどに合弁会社の設立契約を目指していたが、事業化調査に時間がかかった。
【関連記事】
- ・日鉄と双日、カナダの鉄鉱石権益を取得 現地企業と合弁
- ・日本製鉄、USスチールに440億円投資 自動車向け生産設備改修へ
- ・鉄鋼連盟会長、中国の鉄鋼生産削減へ「実効性あるアクションを」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。