
すしチェーンのGenki Global Dining Concepts(ゲンキGDC)は1日、「魚べい」と「元気寿司」の2ブランドを融合した新型店を展開すると正式発表した。屋号は「GENKI SUSHI×魚べい」。国内は魚べいが主軸なのに対し、海外では元気寿司の認知度が高い。元気寿司のブランドを打ち出す形でインバウンド(訪日外国人)を集める。
1号店はインバウンドの集客が見込める東京・上野に10日出店する。58のカウンター席にオーダー機器を備え、来店客に素早く食事を提供する。従来の魚べいの商品だけでなく、ハワイや香港の店舗で好評なメニューを日本市場向けにアレンジして販売する。
新型店は客単価の高いインバウンドが中心顧客となるよう、まずは都心部の主要駅周辺に展開する。①新型店に来店②新しい顧客体験③帰国④自国の元気寿司を利用――といった循環をつくり出すことを目指す。
ゲンキGDCは1993年に海外1号店をハワイに出店したのを皮切りに香港、マレーシアなどへ店舗網を広げた。25年3月末時点では日本を含め11の国と地域に431店を展開している。海外は240店と国内の191店を上回る。海外では1990年に始めた元気寿司の屋号の店が大半で、現地客になじみのブランドとして定着している。
国内では09年から展開する魚べいの人気が高く、ほとんどの店について他ブランドから切り替えた。インバウンドの多くは日本で魚べいに来店しても、自らの国・地域でなじみのある元気寿司と同系列だと気づかないのが課題だった。
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