ソラテクノロジー(名古屋市)は大阪・関西万博で防虫対策に乗り出す

ドローンを活用したマラリア対策に取り組む新興のSORA Technology(ソラテクノロジー、名古屋市)は、大阪・関西万博で防虫対策に取り組む。排水口やパビリオン屋上の雨だまりなどが虫の繁殖原因になっている可能性があり、ドローンの撮影データを基に発生源を調査する。会場では羽虫の一種「ユスリカ」が大量発生するなど防虫対策が課題となっており、対応を急ぐ。

19日に取り組みの概要を発表した。既に万博会場がある大阪市内の人工島・夢洲(ゆめしま)で調査を始めており、9月中の完了を見込む。

複数回に分けてドローンで空撮し、水たまりの位置をウェブ上でまとめる。デジタル化することで薬剤の散布場所を共有でき、作業の効率化につなげる。日本国際博覧会協会が必要に応じて殺虫剤の散布などを検討する。

ソラテクノロジーはドローンの映像や温度センサーを基に蚊が繁殖する水たまりを選別する人工知能(AI)技術を持つ。ガーナやシエラレオネなどマラリアが深刻化するアフリカで事業を拡大している。

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