
外食大手のサンマルクホールディングス(HD)は1日、京都市内に2026年5月、「京都本部」を設けると発表した。岡山市の本社から営業関連の商品・店舗開発などの部門や各事業会社の機能を移す。インバウンド(訪日外国人)需要の取り込みや海外進出の強化を狙い京都のブランド力を生かす。
京都市下京区のオフィスビルの1フロア約1200平方メートルに拠点を置く。約140人の体制を見込み、サンマルクHD単体の社員の半数近くを移す。開発したメニューを提供し顧客の反応を探る実験店舗の併設も予定する。登記上の本社と人事や財務など間接部門は岡山市に残す。
同社は「サンマルクカフェ」「鎌倉パスタ」など飲食店800店余りを営業する。京都市に事業の中核部門を置くことで関西圏での出店を強める。京都の食文化を取り込んで外国人を意識した商品開発も進め、海外展開にも弾みを付けたい考えだ。国際戦略に携わる人材の確保にもつなげる。
同社は22年に京都市内の人気喫茶店の運営会社を傘下に収め、24年には牛カツ店「牛カツ京都勝牛」の運営会社を買収するなど京都での事業展開を強化していた。

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