「コメ価格は抑える」と説明する平和堂の平松正嗣社長(2日、大阪市の大阪取引所)

平和堂が2日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%増の49億円だった。アミューズメント施設運営の子会社売却に伴い3億2500万円の特別利益を計上したことが寄与した。売上高に相当する営業収益は3%増の2235億円。仕入れ価格の上昇を背景とした販売価格の引き上げなどもあり中間期では過去最高となった。

26年2月期通期については純利益で前期比1%増の108億円、営業収益で2%増の4560億円とした従来予想を据え置いた。年間配当は前期より3円多い66円(中間配は33円)を見込む。

2日に大阪市内で記者会見した平松正嗣社長は「30〜40代の子育て世代に狙いを定めた価格戦略(低価格化)や商品の大容量が奏功した」と話した。スーパー(既存店)の客数は0.8%増で、客単価も2.3%伸びたという。

物価高による消費減退を避ける狙いもあり、消費者の関心が高いコメについては価格を抑える方針だ。米国、韓国、台湾からの輸入米については5キログラム3000円台半ばで販売する。国産米は24年産なども使い4000円を下回る価格を実現する考えだ。

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