記者会見するみずほFGの足立龍生常務執行役員ら(3日午前、都内)

みずほフィナンシャルグループ(FG)は3日、研究開発型企業の支援を手掛けてきたリバネス(東京・新宿)と共同出資会社を設立したと発表した。地域の中堅・中小企業を対象に、医療や材料、宇宙分野などの「ディープテック」と呼ばれる先端技術を持つ新興企業との連携を促して新規事業開発を支援する。

新会社名は「ネストブルー」。みずほFGの投資専門子会社、みずほイノベーション・フロンティアが49%、リバネスが51%を出資する。

M&A(合併・買収)の仲介ではなく、ディープテックとの協業による新規事業の開発に重点を置く。今後5年間で年数十件のコンサルティング案件を受注することを目指し、1社あたり月150万〜200万円の利用料を設定する。

みずほFGの足立龍生リテール・事業法人カンパニー共同カンパニー長は同日の記者会見で「原材料費や人件費の高騰、金利上昇といった厳しい環境に直面し、支援を必要とする中堅・中小は多い。スタートアップ企業の試作品を量産化するために中堅・中小の設備を活用するなど、ウィンウィンの関係を広げる」と述べた。

みずほ銀行はメガバンクで唯一、47都道府県すべてに拠点を持つ。ネストブルーも地方自治体から地域企業の育成事業を受託することを視野に入れる。

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