博多大丸は熊本県山鹿市と連携し「やまが和栗」などのブランド化をめざす(3日、福岡市)

熊本県山鹿市と博多大丸(福岡市)は3日、山鹿の地場産品である「やまが和栗」やスイカ、アスパラガスなど農産物による地域振興で連携すると発表した。両者は今後、大丸での催事やイベントを通じ、販路拡大やブランド価値向上に共同で取り組む。

山鹿の栗の生産量は年間800トン規模あり西日本一とされるが、認知度やブランド力に課題があった。両者は連携して認知度を高め、ギフト需要などの販路拡大や栗園のブランド価値向上に取り組む。福岡のパティシエやシェフらが栗を使ったスイーツや料理を大丸福岡天神店(同)で提供する。

博多大丸は熊本県山鹿市と連携し「やまが和栗」などのブランド化をはかる(3日、福岡市中央区)

博多大丸では地域おこし専門部隊「九州探検隊」が主導し、自治体と積極的に連携している。2023年に宮崎県都城市と地場産品振興に関する連携協定を締結した。都城では「都城メンチ」のブランド化を仕掛け、商品開発から販路開拓まで一貫してサポートしながら、地域の食文化を大都市圏などに向けて発信している。

山鹿市は都城市に次ぐ2件目の連携協定となる。博多大丸の村本光児社長は同日の締結式で、やまが和栗について「グループの百貨店も通じて全国そして海外にも発信してきたい」と狙いを話した。

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