JERAは3日、米国で保有する大型ガス火力発電所の権益を現地の投資会社に売却すると発表した。対象はオハイオ州のキャロルカウンティ発電所で、発電出力は約70万キロワット。米国はデータセンターの新設で電力需要が急増しており、安定して発電できるガス火力の重要性が増している。発電所買収の引き合いも強くなっており、資産の入れ替えを進める。
2025年度にも事業権益の20%全てを米投資会社ストラテジック・バリュー・パートナーに売却する。売却額は非公表。JERAは9月にも伊藤忠商事と折半出資する大型ガス火力3基で、保有権益の全てを伊藤忠や現地エネルギー企業に売却していた。
JERAは米国で今回売却する分を除くと9基の発電所を保有する。今後も発電所の収益性や事業環境に合わせて、資産売却や再投資を進める方針だ。
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