安川電機は3日、ヒト型ロボットを開発するスタートアップの東京ロボティクス(東京・文京)を買収したと発表した。金額は非公表。安川電機の小川昌寛社長は同日開いた決算会見で「ヒト型ロボは2〜3年後にはニッチなところで事業価値が生まれてくる」と期待感を示した。

東京ロボティクスは2015年創業の早稲田大学発スタートアップ。車輪で動き、2本の腕で様々な作業をするヒト型ロボットなどを開発している。安川電機は7月に全株式を取得した。

小川氏は「ヒト型ロボの歴史は長いが、人工知能(AI)技術が発展したことで実用価値につながるようになった。(買収したことで)ゼロから開発するよりスピード感を持って進められる」と話した。同社がヒト型ロボのメーカーを買収するのは初めてという。同ロボに適した駆動部品なども開発する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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