三井物産は7日、英豪リオ・ティントと日本製鉄と共同で、西オーストラリアの鉄鉱山を拡張すると発表した。投資総額は約9億9800万豪ドル(約950億円)。三井物産はそのうち33%の約3億2900万豪ドルを負担し、2027年中の生産開始を見込む。既存鉱区の生産量の落ち込みを新鉱区の開発で補う。

西オーストラリア州のウェスト・アンジェラス鉄鉱山を拡張する。同鉱山の生産能力は年3500万トンで、新鉱区の開発後も同規模の生産を見込む。

同鉱山はリオ・ティントと三井物産、日本製鉄の合弁会社が開発を手掛ける。拡張費は出資比率に応じて分担し、日本製鉄は14%の約1億4000万豪ドルを負担する。

三井物産は2月、約8000億円を投じてオーストラリアのローズリッジ鉄鉱山の権益を取得し、30年までの生産開始を目指すと発表した。三井物産の鉄鉱石の持ち分生産量は現状で年6200万トンだが、ウェスト・アンジェラスやローズリッジの開発を進め、将来は年1億トン超の生産水準を目指す。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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