
今年のノーベル生理学・医学賞に大阪大の坂口志文特任教授が決まったことを受け、地元関西の政財界からも祝福の声が上がった。関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は「関西に縁のある方が受賞し大変うれしく思う。関西が研究開発力をさらに高めることができるよう経済界としてもイノベーションの創出に引き続き取り組みたい」と述べた。
大阪商工会議所の鳥井信吾会頭(サントリーホールディングス副会長)は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げる大阪・関西万博の開催期間中の受賞に歓喜し、「今回の快挙は、万博閉幕後の大阪・関西の研究や産業のイノベーションの機運をいっそう高める契機となる」と強調した。

関西経済同友会の永井靖二代表幹事(大林組副社長)と三笠裕司代表幹事(日本生命保険副会長)も連名でコメントを発表。「ライフサイエンスやヘルスケアは、大阪・関西の強みである」と指摘し「経済界としても、関西に集積する優れた大学や研究機関と連携し、いのち輝く未来社会の実現に向け、研究成果の社会実装に一層注力していきたい」とした。
坂口氏の出身地である滋賀県の三日月大造知事も「多くの県民をはじめ免疫に関する病気やがんなどと闘うすべての方々に夢と希望を与える」と祝意を示した。琵琶湖や伊吹山のある長浜市で育ったことに触れ「同じ湖国(滋賀県)で学ぶ子どもたちにとって大きな励みになる」とコメントした。

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