
ミニストップは8日、おにぎりや弁当などの店内調理を10月から順次再開すると発表した。一部の店舗で消費期限を偽装していた問題が発覚し、8月から全店で取り扱いを停止していた。社内外の衛生調査で一定の評価を得られた店舗から再開する。
同社では東京や大阪など25店舗で店内調理品の消費期限を偽って販売していた。フランチャイズチェーン(FC)のオーナーが廃棄を減らそうとする目的があった。全店で販売を再開する期限は設けない。休売に伴う具体的な影響は今後、公表する。

同日発表した2025年3〜8月期の連結決算は、最終損益が5億円の黒字(前年同期は6億円の赤字)だった。同期間として2年ぶりの黒字を確保した。暑い日が続き、ソフトクリームやパフェの販売が伸びた。広告宣伝費の削減も利益を押し上げた。
おにぎりや弁当の店内調理を停止したものの「工場で作った通常のおにぎりや弁当を代わりに買うニーズも増えた」(同社)として休売分を一部相殺した。全店平均日販(1店舗あたり売上高)は6000円増の44万円だった。
26年2月期通期の最終損益は7000万円の黒字(前期は67億円の赤字)と従来予想を据え置いた。気温が下がる下期はソフトクリームなど主力のスイーツ販売が伸び悩むため、3〜8月期の累計実績に比べて利益幅が縮小すると見込む。
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