名古屋銀と静岡銀は両行の顧客を愛知の大手サプライヤーに売り込む(9日、愛知県西尾市)

名古屋銀行と静岡銀行は9日、顧客企業の技術や工法をアピールする合同商談会を自動車のエンジン部品を手掛けるオティックス(愛知県西尾市)本社で開いた。両行が合同商談会を開くのは初めて。両行の主要顧客である自動車関連の中小企業が販路を拡大しようとする動きを後押しする。

2022年に両行は包括業務提携「静岡・名古屋アライアンス」を結んでいる。商談会もこの一環で、自動車産業の強靱(きょうじん)化を協力して進める。名古屋銀行の顧客であるオティックスが新規取引先の開拓を求めていることを受け、同社内で商談会を開いた。

商談会には自動車産業のティア2・3(2・3次取引先)企業15社が出展した。うち5社が静岡銀行の顧客企業だった。商談会に参加した金属の表面処理加工を得意とするオキソ(静岡県磐田市)の大石容紫子社長は「トヨタ自動車系の企業とはこれまでほとんど取引がなかった。商談会で直接こういった形でやりとりできる機会はありがたい」と話した。

名古屋銀行と静岡銀行は今後も合同での商談会の開催を進める方針。「機会があれば静岡県内での開催も視野に入れている」(名古屋銀行)という。

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