
ヤマト運輸は9日、玄関前に荷物を届ける「置き配」で、荷物が盗難被害に遭った場合の補償が付いた火災保険を販売すると発表した。損害保険ジャパンなどと連携する。置き配は配達効率の改善につながる一方、盗難リスクから敬遠する利用者もいる。万が一に備えることで不安を和らげる。
同日から「クロネコ『家財もしも保険』」の取り扱いを始めた。賃貸住宅向けの火災保険で、火災時の家財の補償や大家への賠償などを含む。ヤマト運輸など宅配業者が届ける置き配の荷物も家財として補償対象とし、盗難時に最大700万円を支払う。
申し込みはヤマト運輸の専用サイトから可能で、保険料は月額380円から。損害保険ジャパンと同社傘下の少額短期保険会社、マイシュアランスと連携しており、ヤマト運輸は保険募集代理店の位置づけとなる。
ヤマト運輸は2024年6月から主力の宅配便サービス「宅急便」と、小型の荷物を運ぶ「宅急便コンパクト」で置き配を始めた。個人会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録すれば指定可能で、玄関のドア前や物置、自転車のカゴなどを選べる。
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