テラチャージのEV充電器(24年6月、東京都足立区)

電気自動車(EV)充電サービスを手がけるテラチャージ(東京・港)は20日、みずほ銀行やあおぞら銀行などを引受先とする第三者割当増資と融資で104億円を調達したと発表した。EV充電器の設置や人材採用、アプリケーションの開発に充てる。

第三者割当増資の引き受けと融資にはほかに、三井住友信託銀行やりそな銀行などが参加した。調達段階は安定的な収益をあげることが可能になった「シリーズD」にあたる。同社のシリーズDにおける調達は総額204億円となった。

テラチャージは調達資金をもとに公共施設やマンションなどを中心に、EV充電器の設置箇所を拡充する。アプリの改善や、EVにプラグを差し込めば自動で充電・決済までできる「プラグアンドチャージ」などの技術開発にも充てる。

徳重徹社長は「競合他社とEV充電器の相互利用なども進め、EVユーザーの利便性をさらに高める」と語った。テラチャージは2026年度にも100億円規模の資金調達を計画している。

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