
山形県南部でローカル鉄道「フラワー長井線」を運営する第三セクター、山形鉄道(長井市)は路線存続に向けてクラウドファンディング(CF)を始めた。
山形鉄道はかつて多くの高校生が利用していたが、少子化や私立高校無償化による沿線の県立高校入学者数の減少影響などで利用者が激減した。一般客の利用増加に向けて努力しているが、利用者の減少に歯止めがかからないという。
さらに、今年3月には偽サイトに誘導され「フィッシング詐欺」で約1億円の被害に遭い、4月には運転士不足による一部運休を余儀なくされるなど多難な状況にある。
CFの目標金額は250万円で、新たな運転士の育成とインバウンド(訪日外国人)客に対応できる従業員の体制を整えるために活用する。返礼品は、ポストカードやメモ帳といった山形鉄道グッズ、17駅入場券の「硬券セット」などを選べる。
県置賜総合支庁の総務課連携支援室の担当者は「地域の鉄道を未来に残すためにご協力をお願いしたい」と話している。
CFはインターネットサイト「うぶごえ」(https://ubgoe.com/projects/1000)で12月30日まで。【古賀三男】
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