
タカラトミーは東京都内において、ベーゴマ型玩具「ベイブレード」の世界大会を開いた。世界21都市で行われた予選を勝ち上がった33人が競った。大会を通じてベイブレードを子どもも大人も親しめる競技としてアピールし、海外での知名度向上につなげる。
世界大会は11〜12日に開いた。従来は6〜12歳が対象の子ども向け部門のみだったが、今回は新たに年齢の上限なく参加できる新部門「オープンクラス」を設けた。
予選には子どもから60代まで1万5000人以上が参加した。2人のプレーヤーがコマの形をした「ベイ」を同時に投げ、どちらが長く回り続けるかを競う。
オープンクラスの決勝では、トルコ・イスタンブール代表の高校生、ファーレッデイン選手が優勝した。「世界中から集まったベイブレードの選手とプレーができて、特別な経験になった」と喜びを語った。

1999年に発売されたベイブレードは、選手を描いた漫画やアニメもある。ファーレッデイン選手は6歳の時にテレビアニメを見てベイブレードに興味を持ち、遊ぶようになったという。世界大会への出場が決まってからは、公園などで一日に100試合ほど練習してきた。
タカラトミーは80以上の国と地域に累計5億6000万個以上のベイブレードを出荷してきた。富山彰夫社長は「今後も様々な地域で大会を開きながら、グローバルでブランド価値を向上させていきたい」と意気込む。
同社は9月、インドのニューデリーで行われた日本アニメのPRイベント「メラ!メラ!アニメジャパン!!」に出展。現地にはまだ出荷していない最新モデル「ベイブレードX」の体験会を開いた。
イベントに参加したインドの消費者からは、早く最新モデルを手に入れたいという声が上がったという。タカラトミーは販売チャネルを広げるとともに大会や体験会も積極的に開き、海外にもさらに浸透させる。
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