アサヒグループホールディングス(GHD)は14日、11月12日に予定していた2025年1〜9月期の決算開示を延期すると発表した。サイバー攻撃によるシステム障害で、経理関連データへのアクセスにも影響が出た。新たな日時は未定としており、システム障害に伴う業績への影響は「精査中」とした。

同社は14日、サイバー攻撃によって個人情報が流出した可能性があると発表した。今後は調査を進め、情報漏洩を確認した際は速やかに公表し、個人情報保護に関わる法令に基づいて適切な措置を講じるとした。

ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)の影響とみられるシステム障害は9月29日午前7時ごろに発覚した。日本時間の10月7日夜に「Qilin(キリン)」を名乗るグループがダークウェブ(闇サイト群)に犯行声明を公表していた。犯行声明ではアサヒGHDに関連する少なくとも9300件のファイル、27ギガバイト(ギガは10億、GB)のデータを盗んだとしている。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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