
ニトリは14日、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を10月下旬に発売すると発表した。価格は14万9900円と、同等の機能を備える製品の市場平均価格に比べて半分程度に抑えた。インフレが続くなか、価格面を訴求して需要を取り込む。
同日に東京都内で開いた秋冬新商品展示会において明らかにした。新商品「12kgヒートポンプドラム式洗濯乾燥機」は、2024年11月に発売したドラム式洗濯乾燥機の上位モデルと位置付ける。
ヒートポンプを使うことで従来機種よりも省エネ性能を高めた。洗濯・乾燥容量も標準サイズで2キログラム増やした。「高浸透泡シャワー」機能を搭載し、洗剤液を衣類の繊維の奥まで浸透させて落ちにくい汚れも洗浄できるという。
このほか、特許出願中の洗浄技術「OxyWave」を搭載し、すすぎの際に除菌水を使うことで洗濯槽のカビの発生を抑制する効果が期待できる。家電商品部の奥田哲也ゼネラルマネジャーは「協力会社と一緒につくっていくことと、ニトリが抱える製造・物流・IT・小売業というフォーマットのなかで無駄をなくし、この価格を実現できた」と話す。
ドラム式洗濯乾燥機はここ数年、価格が大幅に上昇している。奥田氏は「価格30万〜40万円が当たり前になっているなかで、ドラム式に買い替えられない人も増えている。そういった方々をターゲットにこの商品をつくった」としている。
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