
JR東日本高崎支社が信越線開業140周年記念行事を催している。9月30日に廃線を歩くイベントを実施したのに続き、12日には横川駅(群馬県安中市)や同駅近くの「碓氷峠鉄道文化むら」(同)でトークショーなどを開いた。同駅開業時に創業した荻野屋(同)は限定版の「峠の釜めし」販売や往年の「立ち売り」体験などを実施した。
イベントはJR東が安中市観光機構(安中市)や高崎観光協会(高崎市)と共同で開催。12日はNHKの人気アニメ「おじゃる丸」とのコラボイベントを開き、おじゃる丸のキャラクターが子どもたちと写真撮影に応じたほか、高崎市生まれで同作品を手がけた大地丙太郎監督がトークショーで県内の車窓風景やローカル線の駅舎の魅力について話した。

横川駅前では荻野屋が「荻野屋創業&横川駅開業140周年記念祭」を開催。期間限定の釜めしなど400食を販売。限定版を買い求める長い列ができた。
1997年の長野新幹線(北陸新幹線)開業で並行在来線である信越線の碓氷峠越え区間(横川―軽井沢間)が廃止されるまで横川駅名物だったホームでの「立ち売り」体験コーナーでは、往時を懐かしむ年配者や家族連れの客が荻野屋のはっぴを着て体験した。
11月は2日に横川駅や高崎駅などでイベントを開くほか、15日は碓氷峠鉄道文化むらで「車両ペイントツアー」を実施。通常は立ち入りできない碓氷新線下り線のミニ廃線ウオークなどを催す。

信越線は1885年10月15日に高崎―横川間が開業。その後1893年に碓氷峠を越えて軽井沢側と結ぶ区間が開通して上野―直江津間が全通し、東京と日本海側を結ぶ重要な幹線となった。
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