パナソニックコネクトは19日、子会社でサプライチェーン(供給網)の管理システムを手掛ける米ブルーヨンダーが米オプトロを買収すると発表した。同社は小売業者などに消費者から返品された商品の保管先を管理するソフトを提供している。ブルーヨンダーにとっては約2年間で6社目の買収となり、サービス拡充を急ぐ。

オプトロは人工知能(AI)を活用しながら、返品された商品を店頭や電子商取引(EC)用倉庫などに振り向けるソフトを提供している。適切に保管・流通させることで商品の廃棄や値下げを防ぎ、小売業者の収益力を高める。

ブルーヨンダーはオプトロと連携し、返品受付から商品管理まで一貫したサービスを小売業者やメーカー、物流業者に提供する。消費者から商品を回収するサービスも買収によって手に入れてきた。23年に英ドドル、25年6月に米インマー・ポストパーチェス・ソリューションズ(IPPS)の買収を発表した。

オプトロは過去2年弱で6件目のM&A(合併・買収)となる。サプライチェーンにかかわるソフトウエアの商品群を増やすことで、生産現場から倉庫、店舗や返品受け付けまで総合的なサービスの提供を目指す。

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