ラディカル・モータースポーツの人気モデル「SR3 XXR」

英国発レースカーのラディカル・モータースポーツは20日、日本に参入したと発表した。日本法人のラディカル・ジャパン(大阪市中央区)が同日から車両の販売を始めた。日本でのF1人気の高まりを背景に、初心者でも乗れるレースカーを投入しファンの獲得を狙う。

会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB(ザ・マガリガワ・クラブ)」(千葉県南房総市)で、同社のモデルで最も売れている「SR3 XXR」を披露した。

「SR3 XXR」の価格は2158万9000円。ラディカル・ジャパンは受注後すぐに納車ができる車両を国内に2台用意した。同モデルの他に2車種の販売を予定している。すべてのモデルが英国本社で製造されており、受注後約2カ月ほどで納車が可能だ。

サーキット走行に必要な機能だけに絞った設計により、「SR3 XXR」は620キログラムという軽量さを実現している。加速しやすく高いコーナリング性能を持っている。

しっかりと操作を楽しみながらも安全に運転できるため、初心者からプロのドライバーまで運転できる。

コックピットに取り付けられたドライバーの頭部を保護するヘイロー

ラディカル・モータースポーツは、「SR3 XXR」のみでタイムを競う「ラディカル・カップ」を世界各地で開催している。2026年後半には日本で開催予定だ。レースを実現するためにも、まずは国内で10〜15台の受注を目指す。

英国本社の事業開発マネージャー、クリス・プルーデン氏は日本参入について「レース文化の根強い日本と我々のフィロソフィーにシナジーを感じた。日本でも人気が出る見込みはある」と意気込む。

日本人ドライバーの角田裕毅選手が強豪レッドブル・レーシングに加入したことなどを受け、日本でのF1注目度は高まりを見せている。レース観戦だけでなく「自分でもサーキットで走ってみたい」という層に向けて売り込む。

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