ローソンが15日発表した2025年3〜8月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比10%増の383億円だった。3〜8月期では3年連続で過去最高を更新した。新作フライドチキンやクリームパンなどの販売が伸びた。販売促進キャンペーンも奏功し、国内コンビニ事業が堅調に推移した。

売上高にあたる営業収益は9%増の6218億円、本業のもうけを示す事業利益は12%増の613億円だった。いずれも過去最高となった。映画「国宝」のヒットで観客動員数が増えたエンタテインメント関連事業や金融関連事業なども好調だった。

コンビニの既存店売上高は5.3%増、客数は1.5%増だった。「盛りすぎチャレンジ」といった販促企画が寄与した。1店舗当たりの売上高(全店平均日販)は60万3000円と3万円増え、初めて60万円を超えた。加盟店利益も1割以上増加した。

ローソンは24年9月にKDDIと三菱商事が共同経営する体制に移行した。15日開いた決算説明会で竹増貞信社長は「KDDIから入ってもらった社員と新しい取り組みを進め、加盟店からの期待や信頼を得られることができた」と語った。そのうえで「規模を拡大しながら効果を出していけるかが今後の課題だ」との見方を示した。

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