三菱地所はペットと共に暮らす賃貸マンションの事業化の検討を始めると発表した。マンション内にペットシッターを常駐させたり、犬の預かり場所を設けたりするなど、動物と飼い主が共に快適に過ごせる空間作りを目指す。
検討する計画の名称は「P-manプロジェクト」。外出や出張が多い単身者や共働き世帯を主なターゲットとし、留守番中の不安やペットの運動不足、高齢ペットの介護ケアなど、動物を飼う入居者の様々な課題に応える賃貸マンションを開発する。「犬の保育園」やドッグランをマンション内に設けるほか、動物病院による往診サービスやペットグッズメーカーとの連携なども検討する。
100人を超えるペットオーナーへのインタビューを通じてアイデアを練り、2024年度に既存のペット飼育可能な賃貸マンションで期間限定のサービスの検証を行ったところ、想定を大幅に上回る反響があったという。
事業化に向けて、都市型ペットサービス複合施設を展開するソプラ銀座（東京・中央）と協力関係を持った。三菱地所がプロジェクトの企画設計・運営・サービス提供を担当し、ソプラ銀座はトリミングや犬のしつけ、ペットホテル運営など専門性の高い領域を監修する。
現在は事業化に向けた検証段階の位置づけ。1棟目の物件の開発スケジュールは決まっていないが、25年度内の開業を目指すとしている。
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