土産物店で販売されているカール。松山工場で製造されていることをPRしたポスターも掲示しており、観光客からも人気だ=松山市で2025年10月17日午後3時30分、広瀬晃子撮影

 人気スナック菓子「カール」を製造している「四国明治 松山工場」(松山市)が2026年12月に閉鎖されることが分かりました。カールは松山工場だけで作られており、松山土産やふるさと納税の返礼品としても人気です。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「カールの製造工場閉鎖へ」を解説します。

Q カールってどんなお菓子なの?

A 日本初のスナック菓子として1968年に発売されました。最盛期(90年代)には売上額が年間約190億円に上りましたが、ポテト系スナック菓子の登場などで低迷していました。2017年から地域限定販売となり、今は松山工場のみで製造されています。

Q その松山工場が閉鎖されるのはどうして?

A 明治は「収益性や競争力などの経営基盤を強化するため」と説明しています。

Q カールは今でも人気があるの?

A 松山市のふるさと納税の返礼品としても大人気で、購入できない東日本地域に住む人からの申し込みが殺到しました。23年度は約4800万円(寄付額全体の2・6%)、24年度は約3500万円(同1・4%)の寄付が集まりました。松山土産としてとても人気があります。市内の商店街にある「観光物産館」では1カ月に100袋以上売れていて、箱ごと買う人もいるそうです。

Q カールはもう買えなくなるのかな。

A いいえ。松山工場の閉鎖後は「明治 大阪工場」(大阪府高槻市)で製造が続けられ、これからも西日本地域限定で販売されます。

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