積水化学工業は北海道江別市で複合型開発を始めたと発表した。広さ約2万7900平方メートルの旧市有地について開発行為の許可を受け、10月から造成工事に着手した。住居や商業などの利便施設を整備する。鉄道駅を中心としたコンパクトなまちづくりを進め子育て世代を集める同市での開発を通じ、定住促進や地域活性化につなげる。
開発する旧市有地はJR野幌駅から徒歩8分の「野幌若葉町」に立地する。戸建用宅地69区画や集合賃貸住宅20戸、自治会館を整備するほか、ドラッグストアやコンビニエンスストアといった商業施設を併設する。あらゆるものがネットにつながるIoT技術や太陽光発電システム、蓄電池なども活用し、災害に強く環境にも配慮した街を目指す。
積水化学グループのセキスイ合人社タウンマネジメントが住民と連携して運営・管理にあたる。江別市は2021年に完了した野幌駅周辺再開発事業で利便性を高め、18年から7年連続で14歳以下の年少人口の転入超過数が全国20位以内となっているという。
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