ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)

電子情報技術産業協会(JEITA)は21日、9月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比86.4%増の144万5千台だったと発表した。法人個人ともに、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポート終了(10月14日に終了済み)を見越した買い替えが進んだ。

出荷金額は前年同月比49.8%増の1297億円だった。台数・金額ともに15カ月連続で前年同月を上回った。構成比の9割を占めるノートPCは93.3%増の130万7千台、出荷金額は49.8%増の1128億円と伸びた。

小中学生に1人1台ずつ学習用端末を配る政府の「GIGAスクール構想」向けの買い替えが進んでいる。画面が比較的小型で持ち運びできる「モバイルノート」は台数が134.2%増の87万8千台と大幅に増加した。デスク型も好調で、店頭販売が伸びたという。出荷台数は39.3%増の13万8千台、金額は49.8%増の169億円だった。

同日発表した4〜9月のPC出荷台数は前年同月比63.9%増の571万6千台、出荷金額は43.5%増の5917億円だった。調査会社のMM総研(東京・港)によると、1日時点で国内で稼働する約6400万台のPCのうち、約1200万台がウィンドウズ10を使っているとみられる。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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