
中国系モバイルバッテリー大手のアンカー・ジャパン(東京・千代田)は21日、モバイルバッテリーやスピーカーなど計4製品52万2237台を自主回収すると発表した。リチウムイオン電池のセルの製造過程に不備があり、使用を続けると発火のリスクがある。同社は6月にもモバイルバッテリーの自主回収を発表していた。
回収するのは「Anker PowerCore 10000」など4製品で、21日までに発売されたものが対象となる。サプライヤーの製造工程で一部製品に異物が混入し、発火などにつながる内部短絡(ショート)のリスクがあるという。国内で特定の製品を使った際に発火事故があり、原因を調べている過程で判明した。
同社の公式ウェブサイトでシリアルナンバーの照合や製品回収を受け付けるほか、土日祝日を含む午前9時から午後5時まで電話で対応する。送付される回収キットで郵送によって返品することも可能。
アンカー・ジャパンは「今回の事象を踏まえ、該当のサプライヤーとの契約は終了した。セルを製造するほかのサプライヤーへの管理体制および工場における環境整備の更なる厳格化を迅速に進める」とする。
同社は6月26日、品質基準を満たさない部材が含まれ発火などのリスクがあるとして計4製品47万8002台の自主回収を発表していた。
【関連記事】
- ・中国、モバイルバッテリーのリコール135万件 Ankerやシャオミ
- ・中国スマホ充電器、Ankerなどリコールで安全重視へ 今後淘汰も
- ・Anker、モバイルバッテリー自主回収47万台に 発火のリスク

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。